復活

3: 復活編② 絶体おススメ!不登校チャンの海外進出

イレギュラーですが・・ドイツへの旅立ち

バイトに週3程度行くぐらいで、本当に何もやってませんでした・・。
せめて高卒認定を取った方がいいよ~とパパが過去問を買ってきてくれましたが

表紙がダサくてやる気がしない!!

      ・・・・・・撃沈  (´;ω;`)ウゥゥ 

そんなネネに幸運なお誘いが。
パパの高校時代からの友人がドイツ(ミュンヘン)赴任になり、一家でお引越し。
生まれたときから可愛がってもらっていたネネ。そんなネネの現状を知って

「日本なんかでクスぶってるな!暇ならこっち来てみるか?」 とお誘いをうけたのでした!

行きたい!!!

と、即答・・。 とはいえ、さすが旧不登校チャン。笑 気持ちが二転三転する。 
行きたいのは山々だが、えいっ!と飛び込む勇気が出せなかったり、ちと不安。
この時、御年16歳、学校へ行っていたらなら高2の夏でした。(コロナが流行るギリギリ直前)

 これはもうチャンスでしかない!!

と思った私たちはなんとか奮い立たせようと、あれやこれやと準備して乗せました!
自分では何ひとつ動かないムスメでしたが、とにかく学生でない君は

「身分証明書がない!!」 と、いうことで本人にはマイナンバーの取得だけはさせました。(もちろんそのあとのパスポートも本人じゃなきゃ、無理なので)

 ANAスルガ銀行デビットカードを作ってあげた

まだ16歳だったので、クレジットカードが持てない、でもお金の心配、現金をたくさん持ち歩くのも不安、、という問題を解決してあげました。
・VISAデビットなので口座に入ってるお金以上は使用できない
・ATMにて現地通貨で現金を引き出すことも可。
・日本からはATMで普通に日本円を口座に送金。
・日本でも使用できる

と、いうことで本人に説明して、ドキドキしながら初使用。(しかも行きの羽田のDFで化粧品を爆買!(-_-;)

お金がないの~!!!

ってしょっちゅう、金の無心LINEがきましたけど・・・

フライト予約をしてしまう

これはもう逃げられない・・ 往復で20万くらいします。しかも往路は直行便にしてあげましたが、復路はケチって乗り換えあり。
ものごころついてから飛行機に乗ったことがなく、ましてそんな遠くまで一人で行くこともありません!それだけでドキドキですよね。(ANAだからね、日本語通じるし~)

「べつにそんなの大したことないし~」とちょっとカッコつけたいお年頃。でも本当はウキウキ!現実味を帯びてきた感じです。

荷物の用意

旅行前って、楽しいですよね~。 気候を気にした服装を選んだり、日本食や日本のお菓子など「現地でウケそうなもの」を選んだり。

 現地でのティーンエージャー向けサマースクールに申し込んだ!

知人の家とはいえ、全員普段は仕事&学校に行っております。
なにもやることがないと、結局ドイツだろうが日本だろうが変わらないのでスケジュールを詰め込みました。
しかも、ドイツで「英語」のサマースクール!笑 いや、これ逆に斬新だわ!と思いました。
母国語でないドイツで英語を習うってのは、レベル的にも高くないだろうし、ドイツで英語習ってる日本人って・・滑稽だわ~!!笑

そのサマースクールは2週間で3万ぐらいです。

実際にはスペイン人やイタリア人など人種が入り乱れていたそうですが、ヨーロッパ人は基本的に英語もできる (笑)
 ネネ「なに言ってんだか全然わからんかった~」


このサマースクールの後、現地のカルチャースクールに申し込んでくれた友達。
平日昼間に英語を習いにくるのはおじいちゃん、おばあちゃんくらいしかおらず、その中に突然現れた日本人の10代、むすめ!!

おじいちゃん、おばあちゃんから「Princess!!」と呼ばれ可愛がられていたようです。 
本人もサマースクールよりレベルが低く(カルチャーだからね~)楽しめたみたい。

本人が行くことを悩む前に、めっちゃテンション高めの母が、ドンドン進めておき、有無を言わさない状況にしていきました。笑

ぜったい、おススメ!!不登校チャンの海外進出!!

振り返ってみると、このドイツ旅(たったの1ヶ月です)は彼女の人生において相当大きな方向転換となるきっかけをくれました。誘ってくれた友達夫婦には感謝してもしきれないくらいです!!

ミュンヘンも東京都心と同じく、地下鉄があっちこっちに伸びていて、1ヶ月パスなどを買うと乗り放題だそうです。それを使って彼女は毎日、あっちこっちに行きました。

ドイツ人は比較的日本人に優しい、、ということもあり、さほど困ることもなく(今やiphoneで翻訳機能はありますからね)若い日本人の女子を温かく見てもらったところもあるそうです。
むしろ日本人だというと、それだけで信頼度があがり?マックで隣合わせたお姉さんが「トイレに行きたいから荷物見ててくれる?」など、日常的なちょっとした交流が楽しかったようです。

友達夫婦も色んな所に連れて行ってくれました。休日は国境を越えてオーストリアやサッカーバイエルン・ミュンヘンの試合観戦まで!(日本でも見たことなかったのに「めちゃくちゃヨカッタ!!楽しかった!!」と大興奮)

だんだんドイツでの生活に慣れてきて、帰国間近になってきたころ、彼女の希望でノイシュヴァンシュタイン城のバスツアーに一人で参加。(言わずと知れた、シンデレラ城のモデルとなった美しいお城です)

ツアーに日本人のおじさん、おばさん3人くらいいらしたそうです「16歳?!日本人?!」で感激され、あれこれ頼られたみたいですが(笑)・・本人は、めちゃくちゃ満喫しておりました! 

まったく興味がなかった歴史的建造物や絵画を見られて、ホントに良かった!!ホンモノは違う!!

 ・・はい、ビックリですよ。帰国後も美術館巡りが趣味になりました・・


海外ですから、もちろん犯罪行為など注意を払わないといけませんが、旅って人を大胆にさせます。
最初は右も左も言葉もわからず、どうしようもなく孤独に感じるかもしれませんが、逆にいうと普段の暗く引きこもってるアナタのことを誰も知りません!非現実世界にいるような気がしてきます。自分が本当は「なりたかった自分」へ成長できることもありますよ。特に海外に興味がなくても、行ってみると変わります!!

1歩踏み出す勇気です!

と、いうと大げさに聞こえてしまい、嫌がられることもありそうなので、近場に数週間の「旅行」といくことで、ススメてみてはどうですか?

コロナが落ち着いてきて、だんだんと留学も元に戻りつつあります。
アジア圏やオーストラリア、ニュージーランドあたりは、数週間~長期留学もあり、米国や欧州に比べ、価格も抑えられます。

生活を変える、、これは本当に難しいことなんですが、今のままお家でダラダラしていても何も変わりません。きっかけを見つけるのも難しい。
ですが、高校生あたりのお年頃はいくら不登校といえども「なにかしたいな~」と思うときが絶対あります!
本人が動きそうな、興味のもてる目的をもって、数週間の海外ツアーに参加してみる!
数週間デス、数週間!それでも、世界が違って見えることウケあい!!

本人が「楽しそう」と思えることなら行動しますよ、きっと!

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