小学3年生からの不登校S君
私もダンナも、娘が不登校なのを受け入れてきたわけではありませんが比較的周囲にもオープンにしており 「学校行かないんだよね~」と愚痴っていたので「実はうちの子も・・」という話が非常に多く舞い込んできました。
不登校になったきっかけも性格も十人十色。少しづつご紹介していきます。
S君の不登校は学校の先生との相性の悪さから始まりました。
どちらかというと、おっとりタイプのSくん。お友達もそこそこいたのですが、熱血系担任の先生と相性が悪く、小学3年生から行き渋りが始まりました。
実は親御さんはご夫婦そろってお医者さん! 仕事も忙しいでしょうし、悩んでいたかもしれませんが、時間のやりくりもされて、可能なかぎりお母さんも家にいて見守り、無理強いもせず、本人の好きなようにさせていたので、親子関係は良好でした。
途中、転校もして環境を変えることもしていましたが、やはり馴染めず。家にいることが多くなると、どうしても ゲーム依存になっていきます。他にやることがないですからね。そのまま中学生になりましたが、やはり学校に行くことはなく通信制「N中等部」に所属していました。プログラミングに興味を持ち出したようですが、かといってそこまでのめり込むほど「楽しい!」とは思えなかったのでしょう。結局、高校進学には積極的になれず、そのまま今年の春、中学卒業。
でも、何がすごいってこの親御さん! 終始「無理強いしたって仕方ない」と温かい見守りの姿勢。これができることが素晴らしい!
ある日、本人が
「僕は今どこにも所属していないから、何か事件起こして捕まっても、ニュースでは、なんの肩書もない単なる無職の15歳・・って言われちゃうんだよね?」
と、ふと言い出したそうです。 いやいや、事件は起こさないでほしいですが、まぁ、そうですね。中学までは学校に行ってようが、行ってまいが「中学生」 でしたが、卒業して高校に行かなければ 「無職、15歳」だけですね。
所属がなくなる、って案外重いのかも。あれだけ、「学校」という囲いを嫌がっていたのに。
急にそれが寂しくなったのか、不安になったのか、その時の本人の心情は定かでないのですが
「高卒認定の勉強をしてみようかな~」「できれば大学に行ってみたい」 と。
うちのネネもこんな感じでした。急にこういうことを言い出すんです!!
10代って・・ホント、何考えてるのか、分かりませんが、可能性無限大です!!
「うちの子は・・ありえない・・」なんて悲観する必要はありません。
なにがきっかけになるかわからない!ということです。